社務だよりにアクセスの皆様・・・「お世話さまです」
昨日の社務だよりには、「豊受大神宮(外宮)遷御の儀」に、
神宮 鷹司大宮司さまより参列のご案内を頂いた事に関して
投稿しましたが、本日の「社務だより」では、10月5日に
参列させて頂く「豊受大神宮(外宮)」についてご案内します。
既に、神社基礎知識にて、「皇大神宮(内宮)」ついて
ご案内済みですので、内宮に関しては、そちらをご覧下さい。
「豊受大神宮」
(外宮)
近鉄伊勢市駅から神宮参道を通って5分ほど歩いた所に鎮座する
皇大神宮(内宮)と、もうひとつの正宮が、豊受大神宮(外宮)です。
両宮を参拝する際は、外宮を参拝した後に内宮へ参るのが、
「しきたり」とされています。
伊勢の中心にありながら、境内には平清盛が勅使として参った時に
冠にその枝が触れたとされる古木「清盛楠」や、
初夏には三重県の花(県花)「花菖蒲が咲き乱れる(勾玉池)」等、
自然が豊富に残された処に豊受大神宮(外宮)があります。
建物は皇大神宮と同様に外側から板垣・外玉垣・内玉垣・瑞垣の
四重垣に囲まれています。
<ご祭神>
(主祭神) 豊受大御神(とようけのおおみかみ)
(相殿神) 御伴神(みとものかみ)三座
・東に一座、西に二座
<歴 史>
延暦23年(804年)に編纂された社伝「止由気宮儀式帳」によると
雄略天皇22年、天皇の夢に天照大御神(内宮祭神)が現れ、
「自分一人では食事が安らかにできないので、丹波国の等由気大神
(とようけのおおかみ)を近くに呼び寄せるように」と神託したので、
同年7月7日、内宮の近い山田の地に豊受大御神を迎えて祀ったのに
始まります。
<境 内>
正宮は、正殿・西宝殿・東宝殿の3つからなるが、幾重に板垣が
巡らされており、拝所からは直接見る事はできない。
正殿の背後には御鐉殿(みけでん)と外幣殿(げへいでん)が並ぶ。
正宮の隣には、次の神宮式年遷宮の際に、
正宮が建てられる御敷地がある。
この御敷地は、前回の式年遷宮の時に正宮が置かれていた土地で
あることから「古殿地」とも称する。
亦、境内には、多賀宮(たかのみや)
風宮(かぜのみや)
土宮(つちのみや) 等、三社の別宮があります。
多賀宮
風宮
土宮
また、神々の食事を調整する忌火屋殿(いみびやでん)、
神酒を納めた御酒殿(みさかどの)等の建物があり、
外宮の境界を守る四至神(みやのめぐりのかみ)が正宮の前に
祀られています。
以上、外宮について簡単にご紹介致しましたが、
来る10月5日「遷御の蟻」では、
豊受大御神が新しい御社にお遷りになる二十年に一度の
「最大の祭典」ですので、無心で参列して参ります。
宮司