社務だより | 延喜式内 飯野山神社

神社が創建されてから1910年以上の歴史を誇る、宮城県内最古の神社が「延喜式内飯野山神社」です。
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    - | permalink | - | - | - |
    << 社務だより「令和元年水無月・月首祭」・・・6/2 | main | 社務だより「八幡さま」・・・・・(6/4) >>

    社務だより「べっ甲蜆搔き船お祓いと、三社ご案内」・・・・・(6/3)

    0

       社務だよりにアクセスの皆様「おはよう御座います」

      昨日は、一日、良い天気でした。

          

       蜆搔き船お祓いの為「恵比寿丸」に乗って

      北上川に係留している「明神丸」のお祓いの為、北上川の

      中程まで行きましたが、風とても心地良かったです。

                           

       

           当地名産の「べっ甲蜆」

        

       

      べっ甲蜆の漁期は、6月1日〜10月31日迄の5ヶ月間との事、

      東日本大震災大津波の影響で、壊滅状態のべっ甲蜆漁ですが

      稚貝を放流したり組合員の努力で、少しづつ回復している様ですが

      まだ未だ震災前には、程遠いとの事です。

      昨日は「船の安全と、大漁満足」を、心を込めて御祈願致しました。

       

       

       

           

              
      扨、今日の社務だよりは、
      「熊野さま・氷川さま・祇園さま」三社について御紹介します。


        当社の摂社にも「 熊野神社」があります。

         左側の鞘堂の中が、摂社・熊野神社です。

             

      左側が摂社・熊野神社、中央が飯野山神社、右側が末社です。

       末社も鞘堂で覆われ、中に「天神社・八幡神社・稲荷神社」

      祀られています。


      「熊野さま・氷川さま・祇園さま」はともに、
       須佐之男命(すさのおのみこと)を、お祀りするお宮です。

        須佐之男命さまは、天照大御神さまのお弟神さまで、
       八岐大蛇退治(やまたのおろちたいじ)のヒーローとして神話に
        登場されますので、誰もが知るところです。

       そして神話は、この神さまが人間の罪・穢れや悲しみ・喜び・
      そして生・死といった自然界・人間界のさけがたい運命を一身に
      負いながら、それを良い方向に導くため、苦労なさった神さまと
      して伝えています。

      悩める人・苦しめる人の胸中を知り、その人たちに喜んで救いの
      手を差しのべられる神さまとして、また人々の罪を償われようと
      するご神徳により、疫病除けはもちろん、豊作、招福の神さまと
      して信仰されています。


       祇園さまとは、八坂神社の事で、中でも
               京都の八坂神社が有名です。

            
        
      須佐之男命さまは、一名「牛頭天王」(ごずてんのう)と称される為
      祇園さまの事を「天王さま」とも称します。


       氷川さまは、埼玉県大宮市の氷川神社が有名です。

       
         八坂神社が西日本に多いのに対して、氷川神社は関東周辺に
      多く見られます。

        熊野さまは、全国に多くありますが、
      これは和歌山にある熊野三社を中心に分かれて来たものです。
      熊野三宮とは、
              熊野那智大社
              熊野本宮大社
              熊野速玉大社
                     以上を言います。

        
        <<熊野那智の大滝=滝が御祭神>>
               
        
         熊野本宮大社・八咫烏が有名です

        
                          <<熊野本宮八咫烏>>
                 

            熊野速玉大社
        

             

          熊野三社におまつりされている熊野大神とは、
         須佐之男命さまのほかに、伊邪那岐・伊岐那美の命さまが
         おまつりされています。


         世に「蟻の熊野詣」といわれた程、かつては多くの人々が
          熊野にお参りしました。

        熊野三山が「世界遺産」に登録され
         平成の現代も「蟻の熊野詣」が復活したような賑わいです。
         
              ・・・ <<熊野古道>>・・・


           

                

                

        兼務社の中に「熊野神社」がありますが、
       江戸時代に邑人が紀州和歌山の熊野大社まで出向いて
       御分霊を勧請し祀ったのが起源とされますが、何日かかって
       尋ねたのやら、全て徒歩でしょうから大変な事です。


       石巻中野鎮座熊野神社の御祭神は、
      須佐之男命さま・伊邪那岐命さま・伊邪那美命さま三柱
      を祀っています。

       徒歩で紀州和歌山の熊野さままで行かれ勧請して来られたわけ
      ですので、どれだけ有難い神さまか想像できます。


       最近の風潮は、目に見えるもを大事にする傾向が強いですが、
      古来、日本人は、目に見えないものの中に、
      大切なものを見出して参りました。


       その事を、親から子へと「家庭」で、
          地域で、教え伝えて参りました。

       此処に「日本人の道徳観」があるように感じます。
           
      扨、今日も一日「一日の枠の中で生きる」事を、
        心に励みます。
                  
       宮司

      - | permalink | - | - | - |

      スポンサーサイト

      0
        - | permalink | - | - | - |